ほっそりすっきりシルエット

この秋ロングカーディガンが人気この秋、腰まで隠れる丈のロングカーディガンが、女性の注目を集めている。
コート代わりに羽織ったり、薄手のシャツの上に重ね着をしたりと着こなしの幅が広く、休日にも仕事の場でも活躍する。
襟に毛皮の飾りをあしらったデザインなど、華やかな商品も増えている。
プランタン銀座の婦人服売り場では、多くの専門店の店頭にロングカーディガンが並ぶ。
「昨年は、ベロア素材を使った黒や紺色のジャケットが流行しましたが、この秋はロングカーディガンが取って代わりました」と同店の広報担当者。
着丈は80㌢程度で、身長160㌢の女性の腰がすっぽり隠れるぐらい。
襟付きのものが多い。
全体的にほっそりしたシルエットが多く、グレーや紺色など落ち着いた色が人気だ。
価格は1万5000円前後が中心。
色違いを複数買っていく客もいるという。
同店内の20歳代向けブランド「メイソングレイ」でも、ロングカーディガンは主力商品の一つ。
「編み目が細かく、薄手の商品が特に人気。
ジャケット感覚でシャツやブラウスの上に羽織る女性が多い」と店長の酒井原朋子さん。
日本橋高島屋の婦人服売り場では、襟元に着脱式の毛皮飾りの付いた華やかな雰囲気のロングカーディガンがそろう。
買い付け担当者の目で選んだ商品が並ぶコーナー「スタイル＆エディット」では、8月末から問い合わせが増えてきたという。
20歳代から40歳代まで幅広い年齢の女性が買っていく。
3万円台後半から4万円台前半の商品の売れ行きが好調だ。
「休日のお洒落着にも、通勤着にもなり、様々な着こなしが楽しめます。
体をすっぽり覆うので、体形が気になる人も取り入れ易いのでは」と、同コーナーの大井ますみさんは話す。
もっとも、この秋らしい着こなしを楽しむためには、コツがいる。
「全体をほっそりとしたシルエットにまとめることが大切」と大井さん。
カーディガンの下はニットより、白やベージュのブラウスやシャツの方が、すっきりとした印象になる。
小柄な人は腰が隠れる程度の長すぎない丈のものを選ぼう。
粗い編み目より、細かい編み目の方が軽やかな雰囲気になる。
「ロングカーディガンは上半身のボリュームが強調されるので、裾の広がったスカートやワイドパンツではさらに重たくなる。
細身のパンツや膝丈のパンツを合わせ、軽快な印象を心がけると、この秋らしい装いになります」と大井さんはアドバイスしている。